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2023.01.06

「第7回 日光国立公園マウンテンランニング大会」の様子を紹介いただきました!

第7回 日光国立公園マウンテンランニング大会」の様子を紹介!

2022年11月12日(土)〜13(日)にかけて栃木県日光市にて「第7回 日光国立公園マウンテンランニング大会」が開催されました。

今年で7回目を迎える大会であり、2022年大会は1,500人を超えるランナーが参加。

国内でも珍しい、世界遺産内ならびに国立公園内の一部を走れる貴重な大会であり、紅葉の名所を満喫できるコースなどが魅力の大会です。トレイルランニングは丘陵地や山野を駆け抜ける、紀元前2,000年の長い歴史を持つスポーツ。主に欧米で人気を博しており、近年では日本でもさまざまな大会が各地で開催されています。

そんななかでも、国立公園内を走行できるトレイルランニング大会は少数。加えて日本有数の紅葉の名所としても知られる日光は、非常に人気の大会です。

興味はあるけど、初心者でも参加できるのか?どんなコースを走るのか?などの大会概要が気になっている方もいるのではないでしょうか。

今回は2022年11月12日〜13日に開催された「第7回_日光国立公園マウンテンランニング大会」の様子をご紹介します。

ぜひ、2023年度大会への参加に向けての参考にしてください。

 

< 目次 >

1.栃木県日光市で開催された「日光国立公園マウンテンランニング大会」

1−1.日光国立公園マウンテンランニング大会のコンセプト

1−2.日光国立公園マウンテンランニング大会の目的

2.日光国立公園について

3.世界遺産について

4.日光国立公園マウンテンランニング大会のコース模様

4−1.ミドルコース「スタート地点」

4−2.ミドルコース「前半コースの様子」

4−3.ミドルコース「後半コースの様子」

4−4.日光国立公園マウンテンランニング大会「ミドルコースの見どころ」

4−4−1.見どころ①:旧霧降牧場

4−4−2.見どころ②:霧降高原スキー場跡地「1445段からなる天空回路」

4−4−3.見どころ③:霧降高原スキー場跡地のゲレンデコース

4−5.ミドルコース「ゴールエリアの様子」

5.日光国立公園マウンテンランニング大会の楽しみ方・注意点

6.日光のおすすめスポット

7.まとめ:日光国立公園マウンテンランニングは初心者にもおすすめできる大会です

1.栃木県日光市で開催された「日光国立公園マウンテンランニング大会」

日光国立公園マウンテンランニング大会は、2016年に第一回目を迎えた大会であり、徳川家康と縁のある世界遺産・日光東照宮の境内を舞台としたプレミアムな大会。

コースカテゴリーは「ショート」「ミドル」「ロング」の3部門が用意されていて、各部門には世界で活躍するゲストランナーも参加しています。

 

< 日光国立公園マウンテンランニング大会の部門一覧 >

カテゴリー 距離 スタート時間 制限時間 募集定員
ショートコース 15km 7:20〜 6時間 300名
ミドルコース 32km 7:00〜 10時間 1,000名
ロングコース 56km 6:00〜 11時間 300名

1−1.日光国立公園マウンテンランニング大会のコンセプト

日光国立公園マウンテンランニング大会のコンセプトは、トレイルランニングを通じて、日光開山の歴史を伝承。大会特別後援としてサポートいただいている二社一寺のPR。大会参加をハブに「日光の人・食・伝統・文化・すべてを感じていただく」ことをコンセプトにしています。

スタート前には行われる、和太鼓演奏やゲストランナーの挨拶などもおすすめ!日光東照宮というパワースポットで、冴えわたる朝の空気を感じながら聴く和太鼓やゲストランナーの挨拶は、スタート前気持ちを昂らせてくれます。

 

1−2.日光国立公園マウンテンランニング大会の目的

日光国立公園マウンテンランニング大会の目的は、トレイルランニングを通じての「地域活性化や歴史継承、自然保護活動」にあります。

今後インバウンド需要が回復してきたら、元来、日光が持ち合わせているブランド力を活用して世界に情報発信していく予定。山岳信仰・世界遺産の場としても有名な日光ですが、年々登山者が減少傾向にあるため、登山ルートの保全が厳しい状況です。

そこで日光国立公園マウンテンランニング事務局では、大会開催によって集まった資金で、地域貢献や日光国立公園の保全活動などに活用させていただいています。

 

2.日光国立公園について

 

日光国立公園マウンテンランニング大会の一部コースにも指定されている日光国立公園は、日光市を中心に群馬県と福島県の3県にまたがる、雄大な自然が魅力の国立公園です。

1934年に国立公園に指定されて以降、中禅寺湖や日光湯元温泉、華厳滝、霧降高原、瀬戸合峡、奥日光湿原、鬼怒沼、日光白根山などの多種多様な景勝地を求め、毎年多くの観光客が足を運ぶ、日本屈指の観光地として知られています。

また日光国立公園の入り口には、日光東照宮や二荒山神社、輪王寺などの日光を代表する世界遺産に指定された神社も点在。そのほかシラネアオイやシロヤシオ、ニホンザル、ツキノワグマ、ニホンジカなどの独自の生態系が見られる点も魅力の1つです。

本大会でも、紅葉風景の中禅寺湖や霧降高原などを走行できます。日本三大紅葉名所の1つである日光エリアのトレイルランニング大会を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

 

3.日光が世界に誇る世界遺産

日光といえば、日光山輪王寺、日光二荒山神社、日光東照宮からなる「日光の社寺(二社一寺)」が、ユネスコ世界文化遺産に登録されていることで有名です。

そのなかでも特に有名なのが、天下人である徳川家康が祀られている日光東照宮。全国に点在する東照宮の名を持つ神社の総本山として古今東西、多くの観光客を魅了し続けています。

徳川3代将軍である徳川家光により、寛永13年に「寛永の大造替」が行われたことや、家光を祀った輪王寺・大猷院廟(たいゆういんびょう)があることでも有名。

そのほか日光東照宮の境内には国宝が8棟と、重要文化財が34棟あります。合計55棟もの歴史的建造物が建ち並ぶ、厳然とした神聖な場(パワースポット)として「NIKKO」のブランディングに大きく貢献しています。

 

4.日光国立公園マウンテンランニング大会のコース模様

日光国立公園マウンテンランニング大会の大きな見どころは、ロングコースに登場するいろは坂・中禅寺湖・男体山。またミドルコースの1,445段からなる天空回路・旧霧降牧場・霧降高原スキー場跡地です。

以下からは、日光国立公園マウンテンランニング大会「ミドルコース(32km)」の模様をご紹介します。

 

4−1.ミドルコース「スタート地点」

日光国立公園マウンテンランニング大会には「ショート・ミドル・ロング」の3コースがあります。各カテゴリーの参加資格は「高校生以上の健康な男女(高校生は保護者同意が必要)」です。

そのほか、推奨アイテムは以下のとおりです。

  • ・ヘッドライト
  • ・1リットル以上の飲料
  • ・非常食・行動食
  • ・スマートフォン(あるいは何かしらの連絡手段を備えたアイテム)
  • ・携帯バッテリー
  • ・熊鈴
  • ・マスク
  • ・携帯トイレ
  • ・マイカップ(マイボトル)
  • ・救急エイドキット
  • ・エマージェンシーシート(※雨天時)
  • ・レインウェア(※雨天時)

 

コース詳細:https://www.nikkorun.com/course

 

4−2.ミドルコース「前半コースの様子」

日光国立公園マウンテンランニング大会の前半は、旧霧降牧場まで向かうコース。

途中、稲荷川砂防堰堤をわたり、舗装路やトレイルロード、川幅約15mほどの沢を渡渉しながら第1エイドステーションなどを目指します。

 

4−3.ミドルコース「後半コースの様子」

日光国立公園マウンテンランニング大会の後半は、旧霧降牧場やスキー場跡地、天空回路を通過して、再びトレイルロードを進みます。

後半もアップダウンを繰り返すハードなコースが連続するので、最後まで気が抜けません!

 

4−4.日光国立公園マウンテンランニング大会「ミドルコースの見どころ」

日光国立公園マウンテンランニング大会の1番の絶景ポイントにして難所は、こちらの霧降高原スキー場跡地に整備された天空回路。

ミドルコース最高の1,900m付近まで一気に駆け上がる、心臓破りの難所です。

 

4−4−1.見どころ①:旧霧降牧場

天空回路へと向かう前には、旧霧降牧場跡地の開けた景色を一望できます。

2022年大会は、空模様がハッキリとしませんでしたが、晴れると「日光女峰連山と青空のコントラスト」が見られるため、気分と足取りが一層軽やかになる絶景スポットです!

 

4−4−2.見どころ②:霧降高原スキー場跡地「1445段からなる天空回廊」

霧降高原スキー場の跡地には、全長約700mほどの1,445段にもおよぶ「天空回廊」が登場!今や日光国立公園マウンテンランニング大会を象徴するスポットの1つです。

天空回廊を登りきると、頂上付近には展望台も整備されているため日光市を一望できます。また、気象条件が整うことで現れるのが雲海です。2022年大会は、わずかに雲海が発生。天空回廊を登りながらその姿を確認することができました。

 

4−4−3.見どころ③:霧降高原スキー場跡地のゲレンデコース

ミドルコースのおすすめポイントで好評なのが、スキー場跡地を利用した一直線に駆け降りるジェットコースターコースです。

天空回廊と小丸山を登りきった疲れを癒しながら、一気に麓を目掛けて風切ることができます。なおコース整備や調査は、林野庁・環境省・地元地域スタッフと連携して、安全な大会運営を心がけておりますので、安心してご参加ください!

 

4−5.ミドルコース「ゴールエリアの様子」

砂防堰堤をわたり、トレイルロード、沢、岩場、天空回廊、高原、スキー場跡地、さまざまなロードを走り抜けると、いよいよゴールです。

後半ラストの約1kmは、メイン会場である輪王寺や二荒山神社、御神木の間を駆け抜けながら、日光東照宮へと続く表参道を進みます。

後半戦も、周囲の木々の紅葉を楽しみながら走れるコース設計となっておりますので、日光マウンテンランニング大会を走ってみたい方は、ぜひ2023年大会にご参加ください。

 

5.日光国立公園マウンテンランニング大会の楽しみ方・注意点

日光国立公園マウンテンランニング大会の楽しみ方は、奥日光が作りあげた圧巻の大自然と、紅葉・世界遺産が織りなすコントラストを全身で感じながらのランニングです。

各部門のコースには、それぞれの魅力スポットが点在しています。アップダウンが連続するハードなコースも満喫しつつ、ケガに気をつけて走ってください!

注意点は大会参加に必要なアイテムを装備して、無理なく走り切ることです。大会コースはトレイルロードがメインとなっているため、ロード状況に注意しながら走行しなければいけません。本大会にはマーシャル(レース関係者)も多く参加しているので、ケガや体調不良の際には周辺のスタッフに声をかけて、無理をしないようにしましょう。

 

6.栃木県日光市のおすすめスポット

日光には全国や世界に誇れる屈指の観光スポットが多く点在しています。

そのなかの1つが日光東照宮。2017年には40年ぶりの大規模修復を終え、色鮮やかに生まれ変わりました。また奥日光には中禅寺湖や華厳滝、温泉街、また世界的に有名なホテルも。

日光国立公園マウンテンランニング大会以外にも、日光市内にはさまざまな観光スポットがあるため、大会参加の前後にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

 

7.まとめ:日光国立公園マウンテンランニングは初心者にもおすすめできる大会

2022年大会で第7回目を迎えた日光国立公園マウンテンランニング大会。

本大会は、メイン会場として参画いただいている二社一寺(​​日光山輪王寺、日光二荒山神社、日光東照宮)のPR。地元日光のPR。日光国立公園の保全ならびにPRを目的としています。

国内でも類を見ない「世界遺産×国立公園×日本三大紅葉名所」による、魅力満載の大会となっております。関係各所に協力いただきながら、安全なコース設計や大会運営を実施。素材に恥じない、タフネスでハードなコースを楽しむことができます。

周辺エリアにも魅力あふれる観光スポットが点在しているので、大会終了後でも感動が終わることがありません。2023年大会も皆様の協力のもと開催予定ですので、今回の内容を参考にしていただき、ぜひ奮ってご参加ください。

来年も多くの皆様からのご参加を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

公式サイト:日光マウンテンランニング大会

 


ライター 横坂拓也

平成3年11月28日生まれ
群馬県片品村出身
建築専門学校を卒業後、都内の建築デザイン設計事務所に入社。その後、地元企業や金融業界などに転職。2020年よりWebライターとして活動を開始し、アウトドア・金融・医療・リーガル・地方創生などのさまざまなメディア運営に携わる。現在はアクティブ系Webライターとして、現場の温度感を大切にするため、全国幅広く取材記事なども行なっている。